認知行動療法

経験から学習した問題行動や思考の癖を整えます。

認知行動療法

認知行動療法とは

認知行動療法という言葉は最近よく耳にする事が多いと思います。

現在はカウンセリングの中で使われる様々な種類の心理療法を総称して呼ばれています。

認知行動療法は問題となる考え方や行動のクセを知って修正し、柔らかい捉え方や行動で日常生活を変えていく方法です。アメリカの心理学者エリスによって提唱された心理療法で現在は日本でも標準的な認知行動療法は2010年に診療報酬の対象となりました

認知行動療法では「出来事が悩みを作るのではなく、その出来事に対する自分の信念の隔たりが悩みを作るのである」と考えます。


認知はそれぞれ

認知行動療法では人が何らかの出来事を体験するとき、その体験をどのように受け止め解釈をするかは人の「信念」に基づいているとし、この信念には自らを助ける行動に導く「理性的信念」と自滅的な行動に導く「非理性的信念」があると仮定します。

出来事→  その出来事についての信念 →  結 果

〈理性的信念〉又は〈非理性的信念〉

カウンセラーはクライエントが普段無自覚のうちに感じ考えている自分の非理性的信念に気付いて、
その中心的な考えとなっている絶対的な「~すべきである」「ねばならない」を捨てるように多くの質問をし、非理性的な信念から理性的な信念がある事に気付いてもらうよう支援をします。さらに日常の中で類する出来事へ新たな感情体験をしてもらいます。

 

例えば、AさんとBさんの捉え方の違いです。

Aさん  同僚が素っ気ない態度をした→私は嫌われた→気分が落ち込む→他人を自ら避ける、他人との距離ができる→私は嫌われる人間だ

Bさん  同僚が素っ気ない態度をした→どうしたのかな?そっとしておこう or わからないから理由を聞いみよう→どうやら自分の責任ではないらしい or   誤解しているようだからお互いに分かり合おう

Aさんの自動的に思い浮かぶ誤った考えは、他人全てとの関わりがストレス要因となります。
目に見えている事実に沿った理性的な考えと行動ができるように整えていくと感情が楽になります。

正しい認知が有るわけではありません。その人をいつも疲れさせる捉え方があるだけです

無自覚のうちに繰り返しやすい自動思考に気付く事は、客観的に思考や感情をとらえて心の状態と状況をより心地よくするために効果的です。

以下に代表的な非理性的な信念の例を挙げます。

1.全か無か的思考

「良いか悪いか」「完全化不完全か」といった極端な思考。
ex.すべての仕事を完璧に仕上げなければいけない。
2.結論の飛躍

根拠のない悲観的な結論をだす。
ex.好かれない人間は価値がない。

3.拡大解釈と過小評価

自分の失敗を過大に考え、長所を過小評価する。
ex.仕事でミスをした。私の人生はもう終わりだ。

4.感情的推論

私がこう感じるのだから、それは本当である。自分の感情が物事の正しさを示す根拠のように考えてしまう。
ex.私なら絶対にこうする、だからあなたもそうすべきである。

5.過度の一般化

一つの良くない出来事を、何度も繰り返し起きているように感じてしまう。
ex.離婚してしまった。私は人生に失敗したのだ。

6.自己関連づけ

自分に無関係な出来事であっても、それが自分自身に直接関係しているように判断してしまう。
ex.後ろで同僚たちの笑い声が聞こえた。同僚たちは私の悪口を言っているのだろう。

これらの代表的な非理性的信念は、自分でも無自覚に思い続けていると習慣化されてさまざまな場面で反射的に繰り返されるようになります。その結果、ありのままの姿である事を制限して、柔軟な思考を妨げ偏った考え方と行動を繰り返すことになりがちです。
このような自動思考に気づきその内容を本人にとってより良いものに修正することで、日常生活を豊かにすることを目指します。

 

認知行動療法の進め方

一般的にはセッションで話し合われた理性的信念を日常に根付かせていくために、クライエントが自分の非理性的信念に代わる理性的信念を記述してもらったり、ロールプレイングで対処スキルを身につける、実際の場面で実行してもらうように支援をします。

標準的な認知行動療法では過去を取り扱わないのが主流ですが、銀のすずではその信念が生み出された過去の経緯にも同時に焦点をあてながら進めていくことを心がけています。


認知行動療法の種類

標準的な認知行動療法のマニュアル的な形式にのっとった技法のほかに、カウンセリング中の自然な対話の中でクライエントが無意識に繰り返し使う言葉や表現などから、思考や感情、行動のクセを示唆したり気づいてもらうことで改善を図る援助を行います。

ご参考までに、こちらで提供できる標準的な認知行動療法以外の技法も下記にお伝えしておきます。

 

1認知療法

2.暴露療法

2.EMDR(眼球運動脱感作法)

3.マインドフルネス認知療法

4.リラクセーション法

5.呼吸法

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