月刊コラム

心が悩んでも相談しない理由について

当カウンセリングルームで来所するまでに長く考え迷ったというお話もよく聞きます。

気分の不調を感じても何処かへ相談をするまでに時間を要するものです。

WHOでの調査では、日本の一般地域住民を無作為に選び医学的診断基準で生涯で何らかの精神疾患(気分の不調、強い不安)があった人は4人に一人、これまでに本気で自殺を考えた者は9.7%、しかし既に受診した人は約30%。
私も日本人として感覚的にそうだよねーという印象です。

ではどのような理由で受診・相談をしないのでしょうか。

専門家を受診することについての意識調査では回答者(1725名)の内
「専門家を受診したことが友人にしれたら恥ずかしいか」という質問に対し、「とても恥ずかしい」「いくらか恥ずかしい」と回答した人が42%。

これは日本人はまだ心の問題で受診、相談する人への偏見を持っているのでしょう。
また、実際に受診した人(4134人)の内4週間以上相談しなかった理由についても調査しています。

・自力で問題に対処したかった 69%
・問題はひとりでに改善するだろうと思っていた 48%
・その問題は最初、それほど困らなかった 47%
・どこに行けば良いか、誰に見てもらえば良いかわからなかった 41%
・治療には時間がかかったり、不便だと思った 25%
・治療が、効果があるとは思わなかった 23%

自力で対処できると良いのですが、専門家による客観的な視点と心理臨床の知識を頼るとより早く効率よく解決ができます。

この調査報告書には、一般の地域住民の中には軽症で日常生活への支障は少ないが対象となる者の数が多く、現在の日本の精神科等医療機関では十分な医療サービスを提供することが難しい。これらの多くは、必ずしも薬物治療などが必要でなく、専門的な相談やカウンセリングなどで改善すると報告されています。

こんな悩みと思わずにこころの専門機関へ相談することで、人間関係、仕事、家庭、経済面で良い事がたくさんあるはずです。

出典;厚生労働省こころの健康についての疫学調査に関する研究 総合研究報告書より

 

投稿日時:2019年12月5日

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